診療内容
小児に多い耳鼻咽喉科の病気
小児の診療について
小さなお子さまは大人に比べ、耳管の傾斜がほぼ水平で短かかったり、鼻腔が狭いなどの身体の構造上、耳、鼻、のどのトラブルを起こしやすいです。
小児期に適切な治療を行うことで、成人になってからの症状を防ぐことにもつながります。
乳幼児の場合は、症状を言葉で伝えられないため、些細な変化でも気になることがありましたらご相談ください。
お子さまのこんな症状・変化はご相談ください
●風邪の症状
●熱が出た
●くしゃみ、鼻水、鼻づまり
●咳、痰が出る
●鼻声になっている
●よく鼻血を出す
●耳の聞こえが悪い気がする
●耳をよくさわる
●のどを痛がる
●のどが赤い・白い
●扁桃腺が大きい
●いびきをかく など
鼻水吸引器のレンタル
当院では鼻水でお困りのお子さまに対して、電動鼻水吸引器のレンタルを行っています。
鼻水吸引器のレンタルをご希望の方は、お気軽に医師、スタッフまでお声がけください。
1ヶ月:1,000円 です。
新生児・幼児の聴力検査「耳音響放射検査(OAE)」
当院では、一般的な聴力検査が困難な、新生児や幼児の聴力検査を行うために、耳音響放射検査を実施しています。
この検査は、イヤホンを耳に入れるだけで(イヤホンから音が流れます)、内耳の聴こえに関する感覚細胞(有毛細胞)の反応を検査することができ、内耳の活動の程度について推測することができます。
お子さまの聞こえが心配な方は、お気軽にご相談ください。
小児に多い耳鼻咽喉科の病気
副鼻腔炎
顔の骨の中に、鼻を取り囲むようにいくつかの空洞があります。(図の赤い部分)これらを総称して副鼻腔と呼んでいます。
どの空洞も一部は鼻の内部である鼻腔に通じています。
副鼻腔炎の多くは、風邪をひいた際などにその原因となった細菌やウイルスなどの病原体が副鼻腔に感染することで発症します。
風邪などに引き続いて、副鼻腔に炎症が起こることを急性副鼻腔炎といい、この状態が慢性化した状態を慢性副鼻腔炎といいます。慢性副鼻腔炎の俗称として蓄膿症といわれることもあります。
小児は鼻の構造が未発達なため、大人よりも急性鼻炎から急性副鼻腔炎になりやすい傾向があります。お子さまの鼻水・鼻づまりが続くようでしたらお早めにご相談ください。
扁桃肥大
扁桃肥大とは、口蓋扁桃(扁桃腺)が肥大する状態です。
口蓋扁桃は、咽頭の奥の両側に1つずつ存在するリンパ組織です。
●主な症状
-
いびき
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睡眠時無呼吸
-
食べるのが遅い
など
●治療
口蓋扁桃が肥大していても、特に症状がなければ治療の必要はありません。
肥大による症状の程度が強い場合は、扁桃の摘出を行うこともあります。
当院では、日帰り手術にて扁桃摘出術を行っています。
アデノイド肥大
アデノイド肥大とは、咽頭扁桃(アデノイド)が肥大する状態です。
咽頭扁桃は、リンパ組織のかたまりで、鼻の奥の突き当たり、喉の一番上である上咽頭にあります。
口を開けても見ることができないため、内視鏡を鼻から挿入して確認します。
●主な症状
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鼻づまり
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鼻声
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口呼吸
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中耳炎を繰り返す
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睡眠時無呼吸症候
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いびき
など
●治療
アデノイドが肥大していても、特に症状がなければ治療の必要はありません。
肥大による症状の程度が強い場合は、アデノイド切除術を行うことがあります。
アデノイド切除が必要な場合は、連携医療機関をご紹介いたします。